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トレンドの見極め方とは?FXや株で勝つためのテクニカル分析の基本

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はじめに

FXや株で利益を出すためには、相場のトレンドを正しく見極めることが重要です。トレンドとは、相場の方向性のことで、上昇トレンド、下降トレンド、横ばいの3種類があります。トレンドに沿って取引をすることで、相場の流れに乗ることができます。

しかし、トレンドを見極めるのは簡単なことではありません。相場は常に変動しており、トレンドも継続するときと転換するときがあります。トレンドが転換するときには、逆張りをすることで利益を得るチャンスがありますが、トレンドが継続するときには、逆張りをすると損失を拡大するリスクがあります。

では、トレンドを見極めるにはどうすればいいのでしょうか?この記事では、トレンドの判断方法と、トレンドに沿った取引の方法について解説していきます。トレンドの見極め方は、テクニカル分析の基本とも言えるスキルです。テクニカル分析とは、過去の値動きやチャートパターン、インジケーターなどを用いて、相場の動向や将来の値動きを予測する分析方法です。

テクニカル分析には様々な手法や理論がありますが、ここでは、トレンドの見極めに役立つ代表的なものを紹介します。それらは、ダウ理論、トレンドライン、チャートパターン、インジケーターです。これらを使って、トレンドの強弱や転換のサインを見分けることができます。

 

ダウ理論によるトレンド判断

トレンドを見極めるためのテクニカル分析の基本として、ダウ理論を紹介します。ダウ理論は、相場の値動きを分析するための最も古典的で有名な理論です12。ダウ理論は、高値と安値の動きに注目し、連続する高値と安値が、それより前の高値と安値より上に位置する(切り上げる)状態が上昇トレンド、下に位置する(切り下げる)状態が下降トレンドと定義しています。

ダウ理論では、トレンドには3種類あるとしています。それは、主要トレンド、中期トレンド、短期トレンドです。主要トレンドは、長期的な相場の方向性を示すトレンドで、数ヶ月から数年に及ぶことがあります。中期トレンドは、主要トレンドに対する反動や修正のトレンドで、数週間から数ヶ月に及ぶことがあります。短期トレンドは、中期トレンドに対する反動や修正のトレンドで、数日から数週間に及ぶことがあります。

ダウ理論では、トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続するとしています。トレンドの転換シグナルとは、逆方向のトレンドに切り替わることを示すシグナルのことです。例えば、上昇トレンドから下降トレンドに転換するシグナルは、高値と安値が切り下げることです。逆に、下降トレンドから上昇トレンドに転換するシグナルは、高値と安値が切り上げることです。

ダウ理論の転換シグナルには、フェイラースイングとノンフェイラースイングの2種類があります。フェイラースイングとは、トレンドの方向に逆らう高値や安値の更新に失敗した後に、トレンドの方向に沿った高値や安値の更新に成功することです。ノンフェイラースイングとは、トレンドの方向に沿った高値や安値の更新に成功した後に、トレンドの方向に逆らう高値や安値の更新に失敗することです。

ダウ理論のトレンド転換とチャートパターンの関係も知っておくと便利です。チャートパターンとは、チャートの形状から相場の動向や将来の値動きを予測するテクニカル分析の方法です。トレンド転換に関するチャートパターンとしては、ダブルトップ/ダブルボトムやヘッドアンドショルダーズ・トップ/ボトム(三尊/逆三尊)などがあります。これらは、ダウ理論の転換シグナルと一致することが多いので、相互に確認することで、トレンド転換の判断を強化することができます。

 

トレンドラインによるトレンド判断

トレンド判断のもう一つの基本的な方法として、トレンドラインによる方法を紹介します。トレンドラインとは、株価チャートの高値と高値もしくは安値と安値を結んだ線のことです。トレンドラインは、線の傾きと株価の状態から、現在の相場のトレンド(方向性)を判断することに使われます。

トレンドラインには、上昇トレンドラインと下降トレンドラインの2種類があります。上昇トレンドラインは、右肩上がりの上昇トレンドを示す線で、切り上げている安値と安値を結んで引きます。下降トレンドラインは、右肩下がりの下降トレンドを示す線で、切り下げている高値と高値を結んで引きます。

トレンドラインの判断方法は、以下のようになります。

 

上昇トレンドラインの場合

  • 株価がトレンドラインの上にあるときは、上昇トレンドが継続していると判断します。
  • 株価がトレンドラインを下に抜けるときは、上昇トレンドが終わり、下降トレンドに転換する可能性が高いと判断します。

 

下降トレンドラインの場合

  • 株価がトレンドラインの下にあるときは、下降トレンドが継続していると判断します。
  • 株価がトレンドラインを上に抜けるときは、下降トレンドが終わり、上昇トレンドに転換する可能性が高いと判断します。


トレンドラインの判断方法は、非常にシンプルですが、効果的です。トレンドラインは、相場の流れや勢いを視覚的に捉えることができます。また、トレンドラインは、サポートラインやレジスタンスラインとしても機能します。サポートラインとは、株価が下落してもなかなか割り込まない下値のラインで、買いのサインとなります。レジスタンスラインとは、株価が上昇してもなかなか突破できない上値のラインで、売りのサインとなります。

トレンドラインの引き方や使い方について、具体的な例を見ていきましょう。

 

トレンド転換を見極める方法

トレンドの見極め方として、ダウ理論やトレンドラインを紹介しましたが、それらはトレンドの継続性を判断するのに有効です。しかし、トレンドが転換するときには、それらだけでは不十分です。トレンドが転換するときには、チャートパターンやインジケーターなどを使って、トレンド転換のサインを見極める必要があります。

チャートパターンとは、チャートの形状から相場の動向や将来の値動きを予測するテクニカル分析の方法です。チャートパターンには、トレンド転換を示す反転パターンと、トレンド継続を示す継続パターンがあります。ここでは、反転パターンの中でも、代表的なものを紹介します。

反転パターンには、上昇トレンドから下降トレンドに転換するものと、下降トレンドから上昇トレンドに転換するものがあります。上昇トレンドから下降トレンドに転換する反転パターンとしては、ダブルトップやヘッドアンドショルダーズ・トップなどがあります。下降トレンドから上昇トレンドに転換する反転パターンとしては、ダブルボトムやヘッドアンドショルダーズ・ボトムなどがあります。

これらの反転パターンは、チャートの高値と安値の動きに注目して、特定の形状を描くことで、トレンド転換のサインを示します。反転パターンが完成したときには、そのパターンの高さ分だけ、トレンドの逆方向に値動きすると予測されます。反転パターンの完成は、パターンのネックラインと呼ばれる水平線をブレイクすることで確認できます。

反転パターンの判断方法や具体例について、詳しく見ていきましょう。

 

おわりに

トレンドの見極め方とテクニカル分析の基本をまとめる

この記事では、トレンドの見極め方とテクニカル分析の基本について解説しました。トレンドの見極め方は、FXや株で利益を出すために必要なスキルです。トレンドに沿って取引をすることで、相場の流れに乗ることができます。また、トレンド転換のサインを見極めることで、逆張りをすることで利益を最大化することができます。

トレンドの見極め方には、ダウ理論やトレンドライン、チャートパターンやインジケーターなどのテクニカル分析の手法があります。これらの手法を使って、トレンドの強弱や転換のサインを見分けることができます。テクニカル分析は、過去の値動きやチャートパターン、インジケーターなどを用いて、相場の動向や将来の値動きを予測する分析方法です1。

テクニカル分析には様々な手法や理論がありますが、ここでは、トレンドの見極めに役立つ代表的なものを紹介しました。これらをマスターすれば、FXで面白いくらい利益をあげることができるようになります。もちろん、これらの手法は万能ではありません。相場は常に変動しており、トレンドも継続するときと転換するときがあります。そのため、トレンドの見極め方は、常にアップデートしていく必要があります。

トレンドの見極め方とテクニカル分析の基本を学んだことで、あなたのFXや株のトレードがより成功に近づくことを願っています。トレンドに沿ったトレードをすることの重要性とメリットを忘れずに、相場の流れに乗ってください。