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【2024年2月】中古ワンルームマンション投資は本当にお得なのか?

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近年、不動産投資の中でも人気が高まっているのが、中古ワンルームマンション投資です。中古ワンルームマンションとは、築年数が10年以上経過した、1Kや1Rなどの小さなマンションのことです。このような物件は、新築マンションに比べて価格が安く、入居率が高く、管理費や修繕費が低いというメリットがあります。しかし、本当に中古ワンルームマンション投資はお得なのでしょうか?この記事では、中古ワンルームマンション投資のメリットとデメリット、そして注意点を解説します。

 

中古ワンルームマンション投資のメリット

中古ワンルームマンション投資のメリットは、主に以下の3つです。

価格が安い

中古ワンルームマンションは、新築マンションに比べて価格が安いのが最大の魅力です。一般的に、築年数が10年経過すると、新築時の価格の半分以下になると言われています。例えば、新築時に2000万円だったマンションが、築10年で1000万円になるということです。このように、中古ワンルームマンションは、初期投資が少なくて済むので、資金力の低い投資家にも手が届きやすいのです。

入居率が高い

中古ワンルームマンションは、入居率が高いというメリットもあります。これは、中古ワンルームマンションの主な入居者層が、学生や単身者、社会人初心者などの若い世代であることが理由です。このような人たちは、家賃が安く、駅から近く、生活に必要な設備が整っていれば、築年数や広さにはあまりこだわりません。また、このような人たちは、転勤や進学、結婚などの理由で、頻繁に引っ越す傾向があります。そのため、中古ワンルームマンションは、常に需要があると言えるのです。

管理費や修繕費が低い

中古ワンルームマンションは、管理費や修繕費が低いというメリットもあります。これは、中古ワンルームマンションの規模が小さいことが理由です。一般的に、マンションの規模が小さいほど、管理費や修繕費が安くなります。これは、管理人や清掃員の人件費や、エレベーターや共用部分の維持費が少なくて済むからです。また、中古ワンルームマンションは、築年数が経過しているので、大規模な修繕工事が必要なことも少ないです。このように、中古ワンルームマンションは、ランニングコストが低く、利回りが高くなる可能性があります。

 

中古ワンルームマンション投資のデメリット

中古ワンルームマンション投資のデメリットは、主に以下の3つです。

耐震性や設備の劣化

中古ワンルームマンションは、築年数が経過しているので、耐震性や設備の劣化が心配です。日本は地震が多い国なので、耐震性は重要なポイントです。築年数が古いマンションは、新しい耐震基準に適合していない可能性があります。また、設備についても、水回りやエアコンなどの故障や交換が必要になることがあります。このように、中古ワンルームマンションは、安全性や快適性に問題がある場合があります。

資産価値の低下

中古ワンルームマンションは、資産価値が低下するというデメリットもあります。これは、中古ワンルームマンションの需要が将来的に減少する可能性があることが理由です。日本は少子高齢化が進んでおり、単身世帯の増加に歯止めがかかると予測されています。また、テレワークや地方移住などの働き方の変化により、都市部の小さな物件に住む人が減るかもしれません。さらに、新築マンションの供給が増えると、中古マンションの価格は下がる傾向があります。このように、中古ワンルームマンションは、将来的に売却する際に損をする可能性があります。

税金やローンの負担

中古ワンルームマンション投資は、税金やローンの負担が大きいというデメリットもあります。これは、中古ワンルームマンション投資が所得税や固定資産税などの課税対象になることが理由です。中古ワンルームマンションから得られる家賃収入は、不動産所得として所得税の対象になります。また、中古ワンルームマンションの所有者は、固定資産税や都市計画税などの地方税を支払わなければなりません。さらに、中古ワンルームマンションを購入する際にローンを組む場合は、金利や返済期間などの条件に注意しなければなりません。このように、中古ワンルームマンション投資は、税金やローンの負担が大きく、キャッシュフローが悪化する可能性があります。

 

中古ワンルームマンション投資の注意点

中古ワンルームマンション投資の注意点

中古ワンルームマンション投資には、メリットとデメリットがありますが、それだけで判断するのは危険です。中古ワンルームマンション投資には、以下のような注意点もあります。

物件の選び方

中古ワンルームマンション投資の成功は、物件の選び方にかかっています。物件の選び方には、以下のようなポイントがあります。

  • 立地条件:中古ワンルームマンションの立地条件は、入居者の需要に影響します。一般的に、駅から近く、商業施設や学校などの生活施設が充実している場所が好まれます。また、治安や環境、将来の開発計画なども考慮する必要があります。
  • 建物の状態:中古ワンルームマンションの建物の状態は、耐震性や設備の劣化に影響します。築年数や構造、外観や内装、共用部分や設備などをチェックする必要があります。また、過去の修繕履歴や管理状況、空室率や入居者の評判なども参考にする必要があります。
  • 収益性:中古ワンルームマンションの収益性は、利回りやキャッシュフローに影響します。家賃収入や管理費や修繕費などの経費、税金やローンなどの負担を把握する必要があります。また、資産価値や将来の売却価格なども予測する必要があります。

このように、中古ワンルームマンション投資の物件の選び方は、慎重に行う必要があります。物件の選び方に自信がない場合は、不動産会社や専門家に相談することもおすすめです。

法律や契約の知識

中古ワンルームマンション投資には、法律や契約の知識が必要です。中古ワンルームマンション投資には、以下のような法律や契約が関係します。

  • 不動産取引に関する法律:中古ワンルームマンションの購入や売却には、不動産取引に関する法律が適用されます。不動産登記法や不動産売買法、不動産仲介業法などが該当します。これらの法律は、不動産の権利や義務、取引の手続きや内容、仲介業者の資格や責任などを定めています。
  • 賃貸借に関する法律:中古ワンルームマンションの賃貸借には、賃貸借に関する法律が適用されます。民法借地借家法消費者契約法などが該当します。これらの法律は、賃貸借の契約や内容、賃料や敷金などの支払い、入居者や大家の権利や義務などを定めています。
  • 税金に関する法律:中古ワンルームマンションの投資には、税金に関する法律が適用されます。所得税法や固定資産税法、相続税法などが該当します。これらの法律は、中古ワンルームマンションから得られる収入や支出、所有や譲渡、相続などに対する課税の基準や方法などを定めています。

このように、中古ワンルームマンション投資には、様々な法律や契約が関係します。法律や契約の知識がない場合は、弁護士や税理士などの専門家に相談することもおすすめです。

まとめ

中古ワンルームマンション投資は、価格が安く、入居率が高く、管理費や修繕費が低いというメリットがありますが、耐震性や設備の劣化、資産価値の低下、税金やローンの負担というデメリットもあります。また、中古ワンルームマンション投資には、物件の選び方や法律や契約の知識という注意点もあります。中古ワンルームマンション投資は、メリットとデメリット、注意点をしっかりと理解して、自分に合った投資戦略を立てることが重要です。